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■ひとりごと■ 1月4日更新   ■■■
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2006-03-30849話 可愛い可愛い魚屋さん このエントリーのブックマークコメント

使い心地いろいろ

 





先日、今度仕事をすることになった所へ面談に行きました。

ですが今回はその話ではなく、その近所の話。(なんのこっちゃ)




私が訪ねた施設の窓から通りを挟んで斜め向かい辺りという

至近距離にこの辺りでは誰もが知るスーパーが見えます。

何ヵ月か前からそのスーパーには機会があれば一度行ってみたい

と思っていました。

何故かというと、かつて私の教え子であったR也がそこで働いている

と聞いていたからです。


彼は魚屋さん。

魚屋の格好をした彼を想像すると、とても似合っている気がしました。

頑張っている彼の姿を見てみたいと強く思い、いつかきっとと思って

いた矢先、今回の仕事の依頼を受け、地理を調べるうちにそこが目と

鼻の先だということが分かり、この偶然に感謝したものです。




私の元に通って来ていた中学生の頃、彼は明るくて面白くて(天然)、

それでもってやさしい性格でした。そしてちょっとシャイ。

純粋でホントにいい子です。

当時その学年はとても仲良しで子供っぽく面白い子たちでした。

呆れるほどバカなことばっかりやっていたけど、嫌味がなく、

とても可愛いい子たちでした。

そんな彼等に私はいつも笑わされてばかり。

楽しくて幸せでした。

彼らは私の「すばらしKIDS」に何度かネタを提供してくれたものです。



ここを卒業して行く時に握手をして別れたのが彼との最後となっていました。

初めて彼を見た時からすれば、中学の成長期というものは体も大きく

変化し、いつも座っている時には気付かないそんなものに、

立ち上がった時、初めて驚かされるということがよくあります。


元々小柄だった彼もいつの間にか私の背の高さに追い付き、追い越し、

しかし、少年の顔や体のアンバランスのせいでしょうか、背丈は

伸びたものの、やはり小柄で色白、細っこいイメージのままでした。

だからその時のイメージにそのまんま魚屋のエプロンだとか鉢巻き、長靴

なんかのレイヤーを勝手にかけて今の姿を想像するしかなかったのです。




鮮魚売り場に真直ぐ進み、少し開いた小窓から調理場の中を覗きこんで

おりました。

魚屋でそういう姿は別に不自然なことではないけれど、今回は目的が

違います。

中を覗き込む私の視線に気付いた別のお兄ちゃんが何か探しているのかと

声をかけてくれました。

「R也を一匹・・・」・・・なんてね(笑)。



それはちょうど私の視線の先に彼かなぁ〜??と思うような青年を

見つけたのと同時のことでした。

そのお兄ちゃんが連れて来てくれたR也は、私を見てびっくり!

私もR也を見てびっくり!


まぁ! これがあのチビっちゃかったR也なの?!

腕っぷしたくましく、肩幅もぐっと張って、胸も厚く、どこから見ても

大人の男になっていました。

私の前から姿を消していたわずか数年のうちにこれほど成長するもの

だとは。

いや、体だけではありません。体の成長は内面の成長の鏡でもあると

思うから。


お互い再会に感激して興奮気味に話すうちに、彼は何度も顔中真っ赤

にして・・・こんなところはあの頃のR也のままだと、懐かしく嬉しく

なりました。

気がつけば、私達はずっと手を繋いだまま立ち話をしていました。

珍しい光景ですよね(笑)。

周りの客や店の人がいなければ絶対ハグしてました。

思わず手を繋いでいたのはそんなノリでした。



不思議なもので、男の子というものは、中学生の頃にはとても考え

られないような接触の仕方や絶対に言わなかったような気の効いた言葉を

何年か経った時には自然に表現できるようになったりします。

大人になった証しです。


話をしている途中で彼は何度か、我に返ったように

「いや〜、めっちゃ嬉しいです…」なんか言って。

可愛いなぁ。。。


最初、なんでこの子はたびたびこんなに真っ赤な顔になるんだろうって、

本気で分からなかったの。

私がここにいること、つまり彼に会いに行ったそのことがホントに嬉しい

んだ・・・それで紅潮しているのだ・・・えー、なに〜、そうなんだ〜!

と気付くまでにしばらくかかりました。

それほど自分にとっては意外なことでした。

まさか、私と会えたことだけで、こんなにも喜んでくれるなんてぇことが

目の前で起こるだなんて考えてもみなかった。


しかし一旦それに気付いてしまうと、今度はこっちが照れくさくて

恥ずかしいような気持ちになってしまいます(笑)。

で、アサリを袋に入れてもらい、彼がさばいたという刺身を買うことに

しました。

あの子が一生懸命切ったと思うとしみじみと味わいも深く、実際に

マグロも鯛もとても美味しかったのでした。


仕事中の彼をあんまり独占してはまずいと思い、「もういいよ、早く

仕事場に戻らなきゃ。油売ってないで魚売らなきゃ(笑)。

また来るね。」と言うと、最後に彼は振り返って、

「先生、体、気をつけてね。」って・・・やさしい言葉。

その場では「あいあい、ありがと」なんて笑っていたけれど、

カートを押しながら他の売り場をぐるりと回り、ヨーグルトの売り場辺りに

差し掛かった時、なんだかなぁ・・・涙ポロリと出たよ、あたしゃ。





幼い子供は子供なりに可愛い。

しかし、その子供が成長して大人になるのもいいもんだなぁ。

そしてハナタレの頃から知っていた子供というのは、たとえ彼らが世間的に

大人になっても、私の中ではいつまでもあの頃のハナタレの頃の姿や表情や

交わした言葉なんかがずっとそのまま保存されていて、ふとしたきっかけが

あればいつでも取り出してそれを反芻することが出来るのです。

いいでしょう。


R也はR也自身のために頑張っている。

しかし彼が頑張っていることがこんなにも嬉しいと思える。

これはいったい何に感謝すればいいのだろう。

そして私の記憶や生活の中にR也のような可愛い子が何人もいる。

すごくいいでしょう。



◇今日の香りはスプレンダー(エリザベス・アーデン)

本日の m's eye

「リップパーム」

丸くて小さくて、リップパームの容器ってなんて愛らしいんだろう。